長いので結論から書くけれど一応4k/60Hz出力できました。つなぐだけとはいかなかったけれど。あとは以下本文で。
事の始まり
ちょっと前にIO-DATAの4k2kのPCモニターEX-LD4K431DBを導入したんだけど、入力はDisplayportが一つありここにはメインマシンをつながってます。
あとはHDMIが3系統あるけど、一つだけ4k/60hzであと二つは4k/30hzという古めの4kモニタで見る構成。
まあ30hzのこの二つはSwitchなどのコンソールゲームをつなげるのでこれでいいんだけど、サブマシンのグラフィックボードのRadeonがHD8770という年代物。メーカー向けOEM生産のみで個別販売されていないけど、中身は実質HD7790。このグラボでHDMIでつなげるとhdmi1.4なので4k/30Hzでは出力できている。が、Displayportは一応4k/60hz対応のはず。これを4k/60hzのHDMIに変換してつなげたい。30Hzだとマウスカーソルがカクカクして使いづらいしね。
4k/60hzでHDMIでモニターにつなぎたければDisplayportをHDMI2.0に変換しなければならないらしい。これは調べると、普通のケーブルではだめで、ケーブルに変換チップが内蔵されているアクティブ変換ケーブルかアクティブ変換コネクタが必要になるみたい。
実際当方、中古で手に入れた安い変換ケーブルがあるけど、これはパッシブケーブルらしく4k30Hzすら出力しない。
確実なのは国内メーカーのケーブルだけど、Amazonで売っているよくわからない中華ケーブルは基本国内メーカーの半額なのでここから選びたいんだけど、なにしろ需要があまりないのか売ってる当人が良くわかってないのか情報がぜんぜん無い。ほぼAmazonレビューだよりになるけれど、まあこのレビューもとにかく当てにならない。4k出力できたと書いてあっても60Hzかどうかは書いていないことが多くてあまり参考にならないし、そもそもリフレッシュレートを気にしていない人がほとんど…。さらにタイトルにアクティブと書いてあっても30Hzしか出ないというレビューも散見されるのでもうなにがなんなのか…。
ということで安めで60Hz行けそうなものを選出したところ、どうもiVANKYというブランド(ロシアの会社との噂)の変換コネクタが使えそうな感じなのでこれにしようかと思った。イバンキーでいいのかアイヴァンキーなのかな…?
が、もう少し検討すると、おなじiVANKYで
iVANKY DisplayPort - HDMI 変換ケーブル 【4K@60Hz】 DP-HDMI 2.0m 黒
があった。こちらは変換コネクタではなく変換ケーブルの方。記載によると今年の6月に同じiVANKYからAmazonに登録されたようで、新しいせいかあまりレビューが無い状態だった。
これの掲載画像のチップの画像(CGレンダリングらしき絵)にPS175とあった。これは検索するとDISPLAYPORT TO HDMI 2.0Aと出てくるので、画像がほんとうならこれで問題なさそうなので、ちょうどAmazonアウトレットで安かったので試しにこれを注文してみることにした。
。
ケーブル到着
で、2日ほどで到着。箱はつぶれていて、説明書などはついていない。まあアウトレットだしね。前に買ったAmazonアウトレット物は箱無しだったのでまだマシかも。品物は綺麗だった。
HDMI側には誇らしく4kの文字がはいってる。せっかくだから60HzとかHDMI2.0とか書いた方がいい気もするけど…。パッシブでも最近のは4k30Hzいけるらしいし。
ケーブルはスリービングされている感じの処理で普通のDisplayportケーブルなんかの安っぽい感じは無くて良い。気を付けるところはDisplayportではポピュラーなロック機構がオミットされている点。ただ、当方はロック機構のせいで一度モニター側のコネクタをダメにしたことがあるのでロックが無い方がもしもの時にありがたいけど。
接続
早速、いままでHDMIケーブルで接続していたのを取り外し、このケーブルと入れ替えた。
で、起動したが、まっくらでBIOS画面も見れず、ダメかとあきらめかけたところ、しばらくして4kで表示された。ほっとしたがよく見るとモニターOSD画面で30Hzの表示が…。
一応Windowsのモニターのプロパティでリフレッシュレートのプルダウンメニューを確認したが30ヘルツまでしか見当たらず…。
ここで再起動してみたところ、今度はなぜかWQHD相当(もうすこし低かったかも?)で起動した。ディスプレイの設定を見るとちゃんとプルダウンメニューに3840x2160もあったので選択したところ4kにもどったが、やはり30Hz。
ただ、一応先に調べていて、AMDのRADEON SOFTWAREの 設定>ディスプレイ>カスタム解像度で60Hzを作成すれば使える可能性があるとのこと。プラスボタンを押すと現在の30Hzの設定で作成されるのでこれのリフレッシュレートを60Hzに変えて保存。
このあとモニターのプロパティのプルダウンメニューで60ヘルツが選べるようになったので選択。するとやっと4k/60HzとOSD表示がでて画面が切り替わった。先人の知恵に感謝しかない。
この状態で使用したがマウスカーソルの動きもスムーズで60Hz動作できているようだ。音声出力もできていて、これはDispyaPortで接続しているメインマシンとおなじで24bti48kHzまで対応してる。PS175は192kHzまで対応で8ch出力にも対応らしいので、モニタやAVアンプ、グラフィックボード次第ではもっと上をいけるかもしれない。
ディスプレイの詳細設定をみると10bitのRGBでこれを信じるならとくに色情報の間引きなども発生していない。
なんとか表示できてよかったがアクティブケーブルはみんなこんななのだろうか。それとも接続するだけで60Hz出力できるものが普通なのだろうか。この辺は検索しても事例があまり見当たらずよくわからない。
一応問題点も。
起動時やモニタースリープ明けに数秒ブラックアウトするっぽい。というのもOSDで信号無しと数秒表示されるため。Displayport接続のメインマシンではこの表示は出ないし。HDMIで30Hzで表示していた時も出なかったのでこのケーブルでの問題だと思う。まあすぐ表示されるので実害はないけれど。
あと、当方の環境ではこのケーブルのDisplayPort側コネクタ部分はちょっと発熱する感じでもしかしたら注意が必要かも。ファイルサーバーを兼ねたサブマシンなのですぐに画面スリープする設定なのでそれほど問題はないと思うけど、常時画面表示環境の方は気を付けた方がよいかも。
あとがき
という感じで、問題もそれほどでもないし、この値段で2メートルの長さもあるのは魅力的でもう一本買ってもいいかなあと思った。といってもどうしてもという場合じゃなければ、結局のところ素直に適当なHDMI2.0対応のグラフィックボードを買った方があとあと考えると良いのが結論だとは思う。
現在最低ラインで4kで60Hz対応HDMI2.0相当はRX550かGT1030あたりってところかなぁ?
参照:
この記事だとRX550のほうが2画面で60Hzで押されてる。1030がDVIとHDMIの構成のせいかな。下の2台がそれ。
玄人志向 NVIDIA GeForce GT 1030 搭載 グラフィックボード 2GB シングルファンモデル GF-GT1030-E2GB/LP/D5
- 発売日: 2019/04/12
- メディア: Personal Computers
1030で4k60Hzデュアル構成がいけそうなのだと。MSIのこれがよさそう?まあ試したわけでもないのでわかりませんが、DPとHDMIなんで行けそう?
カード交換は結局8000円から10000円ほどしそうなので自分のようにケーブルで済まそうとする人も多いだろうけど。オンボードグラフィックがDisplayPortしかないマザーボードもあるのでそういうときにも役に立つかもしれないしね。
追記:
このあと間にHDMI-4k/60Hz対応切替器を入れたら8bitカラーになってしまいました。まあ切替器のせいでしょうけど。
追記2:ついでに、iGPUでも試してみました。i3 4130のHD 4400でやってみましたが無理でした。カスタム解像度の作成も受け付けてくれないので無理です。まあアクティブときちんと記載されている
Plugable DisplayPort - HDMI 変換アダプター、アクティブ HDMI 2.0 対応 DisplayPort ポート搭載システム互換 4K@60Hz対応
の変換アダプターでも4400は出来ないと記載されているのでそんなもんなのかも…。もうちょっと後の世代だと行けるかも…?